CP/M-09 on FM-11シミュレータ
CP/M-09

•CP/M-09 はレトロPCの1つ,富士通FM-11システム(CPU6809/6309+RAM64KB+FDD) で動作する,フロッピーベースの OS. Z80カードは不要.6809/6309のみで動くCP/M互換のOSです.

•実際には,ウィンドウズ上の「FM-11シミュレータ v1.03」で動く,フロッピー・イメージの OS といった方がいいでしょう.

•提供するものは FM-11シミュレータ用の CP/M-09 の320KBイメージ・ファイルと操作手引書,ユーザーズマニュアル,そしてCP/M-09 の解説書です。

•2022年04月現在,まだエディタやアセンブラ・コンパイラなどのプログラマー用アプリもビジネス用アプリも在りません.ユーザーの皆さんの腕の見せどころか?

実用的なものでもゲームでもなく,今となっては役にたたないものです.40年遅れてきたパロディです.

nanno.bf1.jp/softlib/man/fm11/
FM-11シミュレータ v1.03

•現在では,レトロPCの実機で完動しているものは希少となってしまいました.実機に代わって登場したのがエミュレータと呼ばれるアプリです。Windowsのほか,多くのプラットフォームで動いています.

•FM-11シミュレータv1.03はWindowsのエミュレータで,FM-11システムを完全にシミュレートしています.6809はもちろん, 6309, Z80カードもサポートしています.起動ディスクのイメージファイルがあればFBASIC, OS-9, Flex, CP/M-80, そしてCP/M-09が起動します.ゲームソフトも勿論OK.それが FBIOS/DisplaySubsystem しか使っていないのであればCP/M-09の上でも動きますよ.

FM11実行画面(nanno.bf1.jp/softlib/man/fm11/) で公開しています.

CP/M-80 on FM-11シミュレータ
CP/M

 レトロPCには当初,BASICがバンドルされていました.BASICにモニタ機能を持たせたROM-BASIC,さらにファイル操作機能を持たせたDiskBASICです。その後,ワープロ・表計算・データベースといったビジネス用ソフト,アセンブラ・コンパイラなどのプログラマー用ソフトを使うためにパソコン用に汎用OSが作られ,あっという間に熱狂的な支持を得ました.
 CP/Mはそのうちの1つであり,最も早く発売されれ,圧倒的なユーザー数・ソフト数を誇っていました.8080/Z80用CP/M-80に加えて8086用CP/M-86,68000用のCP/M-68Kがリリースされました。が,6809/6309のCP/Mは無し.
 320KBフロッピー・ディスクのCP/Mフォーマットが多くの機種で共通であったのもユーザーを獲得した理由の一つです.

しかし,IBM-PCの台頭とともにユーザーはより使い勝手の良いMS-DOSに移っていきました.

Fujitsu Micro 11
レトロPC

 1970年代後半から1980年代前半に売り出された8/16bitパソコン.当初,マイコン(マイクロコンピュータ)と呼ばれていました.富士通が出したFM-11(Fujitsu Micro11)はそのうちの1つ. 8bitマシンは採用しているCPUによって大きく2つに分けられます.メジャーなCPUは8080/Z80.次いで6809/6309です.国内メーカーではNECやSharpが前者を使ったパソコンを,富士通や日立が後者を使ったパソコンを出しています.
 ビジネス向きと謳った8bitマシンのほとんどは64KB(~128KB)のメモリと外部記憶装置として320KB(~640KB)程度のフロッピーディスク・ドライブを2基備えていました.ゲーム機としてはCPUの性能よりもグラフィック機能に注目が集まっていました.

1980年代後半になると8bitマシンはIBM-PC等の16bitマシンに席巻されていきます.

謝辞
このプログラムは過去の多くの方々の業績の延長にあります。全てはそれらの解読・変更・翻訳から出発しました。
ここに改めて感謝の意を表します。
  富士通  FM-11システム,FM-11 CP/M-80
  Digital Research  CP/M-80
  Clark A.Calkins  CP/M-80 version2.2 のソースリスト
  橋口技研  6809デバッガー
CP/M-80 のツールとして)
  cultiさん   FM-11シミュレータ(ウィンドウズの中のFM-11)